忘 れ ら れ な い 先 生

学生時代は、たいして勉強もせず成績も良くなかったわけですが「心理学」と「哲学」だけは前の席で真面目に受講しました。 心理学は面白く、哲学はサッパリわかりませんでした。

「変人と言われる人は、面白い」、哲学の大高教授、当時風貌からして正に変人とゆう感じでした。
「生」と「死」に関するカリキュラムが多かった記憶がありますが内容は、忘れました。


ただ、記憶にのこっているのは、夏の期末の単位試験であるテーマの論文でした。
その試験結果の発表です。 全員合格です。


A,B,C、・・・の評価は、扇風機の上から答案用紙を落とし、一番遠くへ飛んだ用紙からA,B,C,・・とつけたそうです。
  その説明は、この論文課題については、いろんな考えがあることを問うた課題であり、学生の書いた内容はいずれも正しいし、
考えた末、自分の考えが表現出来ず白紙で出した学生の態度も理解出来る。 私には評価は無理なので、扇風機の物理的お力をお借りしたとのことでした。

この教授が変人だとゆうことは、衆目の一致するところでした。
ただ、学生間では、人気があり、将来のこととか、いまだに解らない「生と死」とかについて気楽に教授室で話したものです。  先生は、あまり自分の考えは言わず、聞く一方で、最後に「君の考えは、素晴しい。君の思うようにやればいい」で終りでした。


先生が教えたかった「哲学」は、幅広い次元の異なった視点・発想、個々の柔軟な思考を大切にし、結論のない結論もあることを教えたかったのかったのかなと思っていますがいまだにわかりません。


あれから40年、先生で名前を覚えているのは、この大高教授と卒研の担当教授だけです
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