山芋 アラカルト


自称 : 「山芋堀り名人」 の山芋ノウハウのお話です。


 山芋の赤ちゃん:むかご(俗称:かんご) 次の年の5〜6月に芽が出る


まず 探す こと!

 「山芋堀り」は、通常晩秋(11月中旬)から初冬(12月中旬)が最適です。
 
  芋が一番大きくなっていること、葉・ツルも探しやすいし探せるからです。


  秋、葉は紅葉し、冬、葉は落葉しツルも枯れます。
  
 
山芋は、むかごにより殖え、自生しますが冬地下6〜7cm(ツルから芋になるところ)まで凍土する

  ような北海道の大部では生育出来ません


 
山芋に似たツタ類は多くあり、初心者が最も間違えやすいのが「俗称:牛山芋」です。

牛山芋の葉  本山芋の葉


 
 牛山芋は、掘るとショウガみたいな固い芋で漢方になるときいたことはありますが食用としての
 
   価値はありません。


探す場所は、次の「掘る」ための条件を考えることが必要になります。 

   即ち、まず
大観をして小察です

  竹やぶ、大きな木の根元、石のある土質等は、避けるのは当然です。 出来れば黒土の傾斜地

  やや水分を含んだ凹地が掘りやすく、よく伸びています。


 山芋の太さ・長さは、葉でなくツルの大きさです。 遠方より見て高いところから葉が茂っている

  ツルは、大きい場合が多いようです。

掘るに値するかどうかのツルの大きさの判断は、体験しかないわけですがパソコンのメモリーカード

  接続のUSケーブル線以上であれば「OK」です。 芋は70cm〜80cm以上はあります。

70〜80cm クラス 1m以上 クラス(ツルを観て下さい)


 根元は、上から下へ辿れば簡単ですが、やはり秋の紅葉になると同じ黄色の葉をした

   次のツタの葉が間違えやすいようです。






掘 る

 掘る主眼は、「費用対効果」、 即ち、如何に少ないエネルギーで沢山掘るかにつきます。

掘るためのツール(金でこ)が、ポイントになります。芋の大小をツルで判断し
 
      使用する金でこの大小を決めます。ツールは金でこだけです。ショベルとかカマは必要

     ありません。堀り、そして土出しすべて金でこだけです。それ以外の道具は邪魔です。


短い方で約5kg、長い方が8kg、各々70cm〜80cm、 1m20〜30cm、クラスの山芋を掘ることが出来ます。

  山芋の葉、茎は、冬には枯れます。そのため秋、割りばしで目印をつけておくと真冬でも
掘ることが出来ます。

 掘る穴は、ツルの前から堀り始めます。穴の径は、芋の長さを予測してきめますがこれは

経験しかありません。穴の径は深くなるにつれ小さくしていきますがベストは、最後の

芋の終わりが5〜6cmになれば最小限の労力で堀り終えたことになります。




 芋は、穴の対壁につけて堀ります。折れないようにするためで最後に壁からはずします。

 取り出す時、芋の上部の2〜3cm残しておけば、次の年、そこから又芽が出てきます。


 掘り終えた穴は埋めましょう。これは山芋堀り会員のマナーです。私は、これをしなかった

ため失敗した苦い経験があります。              「小牧山での山芋堀り」

 山芋堀りは、基礎体力が必要です。 ただ、名人になると無駄な体力は使わず最小の穴

そして金でこの自重を効率よく使用し、土出しもショベル、手より一度で沢山出します。


 真夏、山芋の葉が青々と茂っている時に掘っても、芋は前の年の芋の4分の一位しか伸

びてなく、前年の芋はしわがれています。その年の芋、葉、ツル、むかごは、前年の                

芋の養分を吸収しつつ大きくなるわけです。その年の芋は、前年の芋だけでなく上に

伸びた葉、ツルの養分も吸収し大きくなります。従って葉、ツルが完全に枯れた11月

   の末頃からが芋堀りの最適の時期になるわけです。     「山芋養分逆流現象」              
    
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